今年も蚊の季節がやってきました。
フィラリア予防薬の投与は、獣医さんへ行くとだいたい4月から始めなさいって言われますよね。
でもちょっと待った。
フィラリアは、実は蚊が出始めたらすぐ感染するわけじゃないんです。
フィラリアの幼虫は蚊の体内で脱皮しながら
L1→L2→L3
と段階を踏みながら成長します。
犬に感染する能力を持つのはL3に成長したフィラリアのみです。
つまり、L3に成長する前なら、刺されても大丈夫なんですね。
ではフィラリアの幼虫がL3に成長するのはいつ頃でしょうか。
日本犬糸状虫症研究会、犬フィラリア症予防普及会はこの時期を計算するためにHDU(Heartworm Development heat Unit)という計算方法を提唱しています。
HDUの計算方法
- 一日の平均気温を求める。
平均気温=(最高気温 + 最低気温) ÷ 2 - 臨界温度を求める。
臨界温度=平均気温 - 14
※但し、臨界温度が0より小さい場合は0。 - 臨界温度の累積値を求める。
- 臨界温度の累積値が130を超えた日がその年の感染開始日になる。
- 直近30日の臨界温度の累積値が130を切った日が感染終了日になる。
フィラリア薬の投与は感染開始日の1ヵ月後から始めて、感染終了日の1ヵ月後に終了します。
では具体的にはいつ頃になるのでしょうか。
この目安はDSファーマアニマルヘルスさんのHPに書かれています。
これで見ると私の地域ではだいたい五月中頃から11月始めまでが感染期間のようです。
というわけで、今年は余裕を見て今日(6月1日)から始める事にしました。
フィラリア予防の定番、カルドメック
タロウ「マズイ」
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