2018年12月18日火曜日

MEC食で体調を崩す原因

某医師のfacebookでの議論が面白かったので紹介します。

MEC食という食事法があります。MECとは肉、卵、チーズの事です。このMEC食で体調を崩す人が多いのです。その場合、T3低値(low T3 syndrome)、LDL超高値になるのが特徴です。脂質をたっぷり摂っているのに何故かエネルギーとして使われず、血液中にダブついている状態と考えられます。この時に糖質を摂ると、不調が嘘のように消えるのです。そのためMEC食界隈では最近
「糖質を減らしてはいけない」
と言っているようです。この原因は何故かという議論です。

ここで
「TCA回路が回らないのは酸素不足ではないか」

「組織間質液pHが低下しているのではないか」
という意見があって、なるほど!と思いました。

細胞が酸素不足になると酸素を節約するため好気性解糖を止め、嫌気性解糖が亢進します。ここで糖質制限していてブドウ糖が不足すると、好気性解糖も嫌気性解糖も回らずエネルギーを全く作れなくなってしまいます。また組織間質液pHが低下するとインスリン抵抗性が生じ、エネルギーを作れなくなります。そこで果糖を摂取するとインスリンに頼らずエネルギーになるため体調が回復します。

ちなみにこういう現象は江部先生のスーパー糖質制限ではあまり起きません。江部先生のスーパー糖質制限では野菜や魚をたくさん摂取します。そのためビタミンEやミネラルが不足せず、酸素不足や組織間質液pHの低下が起きにくいのだと思います。
MEC食はビタミンEやミネラルの不足に注意しないといけません。

やはり糖質制限するなら野菜や魚も食べた方が良いのでしょう。もし食べないならサプリでミネラルとビタミンEを補うべきです。

「不調になったら糖質を摂る」ではTCA回路は回らないままですから根本解決になりません。やはり、TCA回路がきちんと回る体を目指すべきだと思います。

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