2018年4月22日日曜日

低T3症候群の新説?

福田 世一先生のfacebookより。

https://www.facebook.com/groups/meckk30/permalink/998357317005224/

血中甲状腺ホルモンT3の維持には、肝臓よりも骨格筋が重要だった! その2

甲状腺ホルモンにはT4とT3があります。甲状腺ホルモンはT4→T3に変換されて、活性型のT3になって働きます。

甲状腺ホルモンT4→T3の変換酵素には2種類、D1とD2があります。D1は主に肝臓。D2は骨格筋に発現します。
肝臓はT3産生の主要な場であるため、これまで血中T3濃度の調節は、主にD1が担っていると考えられていました。

しかし、この論文(Endocrinology. 2006 Jan;147(1):580-9. Epub 2005 Oct 13.)は、D1を欠損したマウスにおいて、血中T3濃度、血中TSH濃度が変化しなかったことを示しています。
骨格筋でATP産生を増やすことは、D2酵素の活性を促し甲状腺ホルモンの活性化につながるのではと考えます。

甲状腺ホルモンの活性化には、適度な糖質摂取と有酸素運動のような骨格筋の利用が重要と考えます。

甲状腺ホルモンのT3を高めるためには肝臓より筋肉の方が重要なんだそうです。
つまり、筋肉が少ないと、うまくT3ホルモンが作られないという事ですね。
低T3症候群になる人は、筋肉が少なく、普段体を動かす習慣の無い女性が多いです。これは、筋肉で甲状腺ホルモンの変換酵素が産生されるという事を考えると納得がいきます。

小西 伸也先生は、低T3症候群の治療にプロテインを使って成果を挙げられているとのこと。
プロテインに含まれるロイシンとイソロイシンは筋によるグルコースの取り込みを促す効果があります。その効果で変換酵素の産出が活性化されるのかもしれません。

いずれにしても、健康のためには運動が大切!って事ですね。

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