2018年5月16日水曜日

日本糖尿病学会の発表。

日本糖尿病学会は糖質制限について、以下のように警告しています。
 [I-P-362] 18:10~18:40
 低炭水化物食が腎機能を悪化させたと考えられた2型糖尿病の2症例
 座長:今野 英一 / 甲子園大学栄養学部
 演者:岡本 真由美、江頭 富士子、東海林 忍、山口 賢、荒井 秀仁、小須田 南、石原 寿光 / 日本大学医学部内科学系糖尿病代謝内科学分 
はじめに: 低炭水化物食が流行している.炭水化物(以下C)を減らせば蛋白質(P)脂質と(F)制限が不要だがP負荷が腎機能悪化を招く.低炭水化物食を患者自身が導入し,腎機能が悪化した2例を報告する.
(中略) 
症例2: 62歳男.高血圧合併.グリベンクラミド2.5mg,シタグリプチン50mg.低炭水化物食(C80g,P90g,F170g)開始3か月で下腿浮腫出現,HbA1c8→6.8%,尿蛋白+→4+,Cr0.9 →1.2 mg/dl.入院で糖腎食(C290,P50,F50)に変更し,尿蛋白は10.2→3.5g/日に改善したが,Crは不変であった.
結語: 低炭水化物食は高蛋白食となり,腎機能が悪化したと考えられた.
*学会当日(5/22)の発表内容は写真のとおり。症例2は不幸にも人工透析になってしまった
質問: 腎機能悪化の原因は、蛋白質なのか食塩なのか、はっきりしないのでは。
演者: そうです
質問: 症例2では、蛋白質エネ比は約20%で、多すぎるとは言えないのでは
演者: そうです。ただ、低炭水化物にした時が腎機能悪化の始まりで、激しい運動を始めたことも一因。

これを見ると、症例2の患者はシタグリプチン(DPP-4阻害薬)を使っています。
DPP-4阻害薬は膵臓からインスリンを強制的に分泌させる薬です。
インスリンが出ると動脈硬化を促進し、腎臓が悪くなります。
つまり腎臓が悪くなったのは、医師が出した薬が原因。糖質制限は関係ありません。
それを糖質制限のせいだなどと言って発表しているのです。
タンパク質が腎臓病と関係が無い事は、すでに厚生労働省も認めています。
症例2の患者さんは不幸にして透析になってしまいましたが、医者にかからなければ何ともなかったでしょう。

ほんと、日本の医師は救い難い・・・


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